いつも隣に君がいて
[5.お誘い](1/6)








この学園に慣れてきたと思ったら季節は既に夏で。




夏休みが迫ってきていた。




「ねぇーお姉ちゃん!海、行きたいねー!」



芹菜とはすっかり元通りで。




「海って。

この辺ないでしょ?」



私はそういいながら宿題を進める。




「確かに無いかもなぁ……


あっ!コレ!これなんてどう!?」




そう言い芹菜はとあるチラシを差し出してきた。





「ん…?何コレ、リゾート地の広告じゃん…」





「お姉ちゃん!バカンス行こう!」




「はぁ!?バカンス!?」




「そう!いいと思わない!?

夏休みの思い出作りってことで!」




目をキラキラ輝かせて……。




「……そんなに行きたいの?」



「行きたいっっ!!」


即答ですか…笑




「でもお金は?誰が払うの?


ただでさえお金ないのに」




核心を突くと芹菜は黙って考え込んでしまった。




生活費など必要最低限のお金は毎月両親が支払ってくれているけど。




その他のお金は私がバイトしたりとかで稼いでいるお金で。



でもまだバイト始めたばっかりだからそんなに貯金があるわけでもなく。


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