いつも隣に君がいて
[1.ふたり](1/3)
「ねーまいか、つぎなにしてあそぶー?」
「んー?まりつきしてあそぼーか!」
「うん!」
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「はよ起き?学校遅刻するよ」
「んーう…なんや、また芹菜(せりな)か…」
おはようございます。
秋名舞華(あきな まいか)と申します。
「もう、お姉ちゃんはいつになったら一人で起きてくれるん?」
そういいならがら部屋を出て行ったんは
私の双子の妹、秋名芹菜。
私たち二人は、中学を卒業したと同時に地元の京都を離れて
東京で二人暮らしを始めた。
親と喧嘩して、勢いで家を出てきたんだけど。
最初は不安いっぱいで。
でも、今更帰るなんて情けないことできないし。
なんとか頑張って、今の生活にたどり着いた。
また詳しいことは後々話すけど。
「ほら、早く食べて?冷めるやろ?」
「芹菜、家ではいいけど学校とかではその関西弁、出さないようにしてよ。
みんなには内緒なんだから」
「わかってるよー…」
今日は新しく通う高校の入学式。
高校とか、家とかは親が探して手続きしてくれたから良かったけど。
「ちょ、時間時間!やばいやばい!」
「ほんとだ!行こっ!」
こうして私たち二人は家を出た。
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