そして‥‥‥(1/6)
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荷物をまとめて、オレは出る準備をした。
やることを終えたオレはもうここにいる理由がない。
「よし‥‥‥」
カバンを肩に掛けて外に出ようとした。
まとめると言っても、むしろ使ったものを片したと言った方のが正しいかもしれない。
「駿一」
「駿一くん」
オレの見送りは土方歳三と近藤勇の2人だった。
オレは軽く会釈をした。
「駿一くん、私は間違っていなかった。きみに任せてよかったよ。おかげで大切な家族を守れた」
「オレは何もしてませんよ。遅かれ早かれ、誰かができたことです」
「それでもきみのやったことは偉大なことだ。それを否定してはいけないよ。本当にありがとう」
近藤勇は頭を下げてきた。
別にオレは感謝されるためにやったわけじゃない。
ただ、やらなきゃいけないからやったまでだ。
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