探偵みたいな高校生達(28th CASE)

そして‥‥‥(1/6)








荷物をまとめて、オレは出る準備をした。

やることを終えたオレはもうここにいる理由がない。


「よし‥‥‥」


カバンを肩に掛けて外に出ようとした。
まとめると言っても、むしろ使ったものを片したと言った方のが正しいかもしれない。


「駿一」


「駿一くん」


オレの見送りは土方歳三と近藤勇の2人だった。

オレは軽く会釈をした。


「駿一くん、私は間違っていなかった。きみに任せてよかったよ。おかげで大切な家族を守れた」


「オレは何もしてませんよ。遅かれ早かれ、誰かができたことです」


「それでもきみのやったことは偉大なことだ。それを否定してはいけないよ。本当にありがとう」


近藤勇は頭を下げてきた。
別にオレは感謝されるためにやったわけじゃない。

ただ、やらなきゃいけないからやったまでだ。
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