探偵みたいな高校生達(23th CASE)

抜けた胴体と消えた首(1/31)


―1―






その日の夕食はみんな静かだった。
今日も一緒に飯を食わせてもらっ。劇団員が2人も殺されたからか、空気がかなり重かった。

一言も言葉を交わさずに食事が終わり、オレ達はホテルへと帰った。


西「ねぇ‥‥‥まだ事件は続くのかな?」


西崎が消えそうな声でオレ達に訊いてきた。
誰もそれには答えなかった。答える言葉が見つからなかった。
せめて切り取る理由がわかれば捜査はしやすくなる。

そんな中、昌也が口を開いた。


昌「切り裂きジャックに模倣する理由‥‥‥なんかあるか?」


駿「さあな。でも、なにかあるはずだ。じゃなきゃわざわざこんな劇的な殺人をするはずがねえよ」


そう答えて、風呂入って寝ることにした。
悪魔が再び動いたことも知らずに。
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