マーダーA 試作 アプリ不可
[終](1/7)
ベッドに横たわる男には、身体中にいろいろなコードや管がとりつけられ、多々の機械へと接続されていた
「一人の中に、いくつかの人格を作りだすことには、やはりこの方法でいいはずだ。
だが、問題となるのは、それらの人格をどう処理するかだな」
「はい。各々の人格を、それら各人と独立させるのは、当初はうまくいってたのですが…」
「うむ…与えられた、書き込まれた人格の独立を、もとからの脳が自らの人格に引き寄せ取り込もうとするとはな…」
「老村沙也加…ですね?」
「ああ…
老村という存在を脳内で産み出し、両人格に関わりを生み出させ、両別人格の距離をなくすとは…」
「しかし、これで、インストールした人格を初期化し、元の人格に戻すための一方法がみえたのでは?」
「うむ、その点においては意義があったな、今回の実験は」
「そうですね」
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