こじらせ男子とお隣さん
[モシカスル](1/8)


何言ってんの?何言っちゃってんの?あのクソナルシスト。


嘘を吐かれたわけではないけど、せめて否定させて欲しかった。だって、吉田さんに私の気持ちがバレてしまうじゃないか。


恥ずかしくて、吉田さんを見れない。

吉田さんが今どんな顔をしているのか、今、どこを見ているのか。


「永井さん」


吉田さんに、名前を呼ばれて。

私は吉田さんに、


「うわっ!」

「…ごめん」

「へ、へえ??」


いつの間にかすぐ近くにいた吉田さんに後頭部を掴まれて、吉田さんの胸に私のおでこがあって。

抱き締められているというわけではない。けど、何?この超ドキドキする状況は?


「……あのさ、」

「へ、は、はい」

「やっぱいい」

「ええ!なんですか?」

「……いい、言わない」


何なんですか。何なんですか。

ここ数年で1番ドキドキしている。何だこの、心臓がギュッと締められるような、この感覚は。
吉田さんの心臓も、当たり前だけどドクドクと動いていた。


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