ロスト・マジック
[暗黒時代](1/6)
ギルラインの疲れ切った顔を見てガルシアがコーヒーをギルラインに渡す。
ギルライン「すまねえなガルシア」
ツナは医療班の治療のため、奥へ連れていかれた。
ギルドメンバー総勢70人近くがギルラインが何か話し始めるのを待っていた。
ギルライン「王子は?」
ガルシア「奥の部屋でお休みになっています」
重い腰をあげ、ギルラインはタバコに火をつけた。咥えたままケイの元へ向かおうとするがケイも出てきたのだ。
ギルライン「寝てたんじゃねえのかよ」
ケイ「寝てたとも。だが、騒がしくてな」
なかなか次の言葉が出てこないギルラインにケイは声をかけた。
ケイ「父がいないということは…死んだか?」
ギルライン「…」
ケイは少し下を見てから身長差30センチはあるだろうギルラインを力強く見つめた。
ケイ「覚悟はしていた。この闘いで父は死ぬかもしれないと。私は父が築いたこのミンミルという国を守らなければならない。ギルドライト・マジックよ、力を貸してはくれないか?」
その時だった。医療班の1人、セイラがギルラインを呼んだ。
セイラ「ギルラインさん、マスターから緊急の連絡です!」
ギルライン「容態はどうなんだ?」
セイラ「いいから早く来てください!私も何がなんだか…」
セイラに言われるまま、ギルラインはツナの元へ向かった。
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