「碧(みどり)。このベッドに腰掛けなさい。」
「・・はい・・」
190近い碧はベッドに腰掛けると立った私と同目線になる。
碧には先にシャワーを浴びさせた。
身体を拭きながら現れた彼を私は有無も言わさずベッドに腰掛けさせた。
いつになく従順な碧。
碧はこれから起きることが
何となく予想できてるのだろう。
ボディソープのいいにおい・・
身体からは、まだ湯気が出てる。
まだ乾いてない髪からはポタポタと滴が身体に垂れ落ちる。
なんて、いやらしい・・
私は碧をじっと見つめるけど、碧は自分だけ裸体で恥ずかしいのか眼を反らしてる。
まるで、粗相したのに誤魔化そうとしてる犬みたい。
・・生意気。
肩からかかっていた長いバスタオルを剥ぎ取る。
「ねぇ、碧。」
ビクッ
身体は正直だ。
低く怒った私の声に反応した。
これからの事態に期待してる。