騎士の証
[奇妙な同棲](1/64)
まだ夜が明けてすぐ


音も立てずに龍は体を起こした


そのまま近くに置いてある荷物を取るとまるで忍者のように音を立てずに立ち上がり扉を開け外に出て鍵を閉める


そこでようやく息をついた


こんな生活が始まってもう1週間が経過しようとしている


結局、使織との同部屋が解消されることはなかった


使織が使っていた部屋はすでに別の人が入っており、そうでなくとも勝手に部屋を変えることはできないので、龍の部屋で過ごすほかなかった


問題はないと言えばなくあると言えばある状況だった


タッグ戦やその後である程度打ち解けたとは言え、そも龍と使織は同世代の男女


その男女が一つ屋根の下どころか広いとは言え一つの部屋に住んでいるという状況は異質だ


このことを知っているのは学園長と一、そしておそらく寮長


まだ隣人の甲賀や使織が仲良くなった月華も知らない状況だ


どうしたものかと考えながらもいい考えは浮かばず、あまり同じ部屋にいる状況を避けたい龍は


いつも遅い時間に部屋に戻り、こうして早い時間に部屋を出るようにしているという始末なのである


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