騎士の証
[タッグ戦最終](124/124)
「はて、何かおかしなことでも?」
何がおかしいのかと言いたげな学園長
「もうタッグ戦は終わりました、天野と俺とのタッグは解消されていると思いますが?!」
タッグ戦はとうの昔に終了している
それは当然学園長も知っている
なんせ呼び出しもあったぐらいだし知らなかったなんてことは言えない
「ええ、そうですね」
なのに何故か学園長はニコニコしている
困った時の笑みではない
いや、この人が困ったところなど見たことがないわけだが
「なら……」
龍の言葉を学園長が手で制する
「神野君、一旦落ち着きなさい。そして思い出しなさい」
そう優しく
しかし人の悪い笑みで学園長は言葉を続ける
「タッグ戦が終わったらタッグは解消。それはまあ当然といえば当然でしょう。しかしね、タッグ戦が終わったら同居も解消なんてことは一言も言った覚えがありませんよ」
「…………」
「…………」
少しばかりの沈黙
「失礼します」
「はい、またね」
扉を閉める
「このクソババァガォァァァァァァ!!!」
静寂に包まれた学園長室前の廊下
その廊下に龍の虚しい叫び声だけがこだましていた
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