★[あるはずのない腕の痛み](1/21)
「これで、講義を終わります。」
ぞろぞろ出ていく……赤儀も席から立ち上がり、出ようとしていた。
「黒馬さん、」
ん?
「残って頂けますか?」
「あぁ、いいよ」
「赤儀さんは先に帰ってください。」
赤儀はそう言われ、部屋に帰っていった。
「検査の結果が出ました。……ただ」
「少々問題が、」
「何ですか?」
「あの装置は記憶をアダマンチウムごと取り除く代物です」
「しかしながら、記憶が戻った」
そうだ。……今ここに俺がいる事が何よりの証拠だ。
「考えられる可能性はただひとつです」
……。
「体内のアダマンチウムが悪魔化している」
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