ハンド

★[烙印](1/13)
組織の裏側。
茂みから音がした。
気が付けば、そこは森の中だった。周りの木には蔓が巻き付き、蒸し暑い空気に包まれていた。


何処から何が出てくるのだろうか、……全くわからない。

「うわあぁぁ――!」
後ろから突然、悲鳴が聞こえた。

悲鳴のした方向に走ると、黒い鎧の人が数人倒れていた。
赤儀が黒い鎧から銃を奪って構えていた。
ガサッと音がした方向に、赤儀が銃を向け、撃った。銃声が響く中で、悲鳴がした。

「キャアァ――!!」
ん?……まさか、青依?
俺も黒い鎧から銃を奪って、走った。
茂みを飛び越えると黒い鎧と赤い大型犬がいた。
その大型犬に向け、撃った。3発全てが外れ、銃声に反応した大型犬がこっちを向き、走ってきた。
銃を向けて、引き金を引いた。
カチンッ!……弾切れ?



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