探偵みたいな高校生達(19th CASE)

動機(7/7)


駿一くん達が死んでしまったとみんな思い始めた。

でも‥‥


『必ず帰ってくる。約束だ』


わたしは着ている駿一くんのシャツをぎゅっと握った。
そして、また捜すのを続けた。


「ちょっと美子、まだ捜すの?」


「駿一くんは‥生きてる‥」


ここにいたみんなが、刑事さんや仁美さん達もわたしを見ていた。


「西崎さん‥だよね。駿一くんは‥もしかしたら」


「‥‥‥生きてます」


わたしは1つガレキの破片を持って言った。


「駿一くん、約束してくれました。必ず帰ってくるって。
だから‥‥」


わたし達はあの時、指切りした。必ず帰ってくるって、彼は言ってくれた。
駿一くんはできない約束はしない人だから‥‥。
だから‥‥


「だから‥‥わたしはこう言うんです――」


その瞬間、ある場所が爆発してガレキが吹き飛んだ。
そこには5人の高校生が歩いていた。



「おかえりなさい!駿一くん!!」


わたしは彼の胸に飛び込んだ。
駿一くんは少し転びそうになったけど、なんとか持ちこたえた。


「ほら、駿一」


「お前、男だろ?」


「やることは1つやぞ」


駿一くんは一度息を吐き、わたしの背中に手を回してこう言った。



「――ただいま、西崎」


わぁーっとその場にいた人がみんな手を叩き、肩を抱き合い喜びだした。
そんなことを気にしないでわたしは、彼が生きてることを喜び、涙を流していた。





こうして、オレ達の長い長い1日は幕を閉じた。
オレの心に1つの闇を作って――‥。
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