運命的な秘密
◆[あの子たち](1/4)
「なるほどね。
 文才あって、しかもビートか。」

会議室に男女1人ずつ。
いや、会議室とはよべないかもしれない。
6畳間に、テーブル、イス、テレビがあるだけの部屋だ。
コーヒーとタバコの匂い。


「ご存知なのですか?」


女は、嬉しそうに話し出す。
しかし、語尾は悲しそうでもあった。


「もちろん。
 OBだからね。
 しかし、大変だったでしょ?
 Qとして皆でゴシップ書くの。」

「いえ。」


ただの謙遜声。

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