龍と鳳凰の恩返しと、麒麟の慈愛
[―龍の想いと、瑠璃の気持ち―](1/33)
―その頃、闇の魔女に占領された城の中では…


滝の所から姿を消した忍・暗黒大蛇は魔女の部屋に来ており、魔女に龍の事や麒麟の事を報告していた…


闇の魔女「……そうか…

瑠璃姫を守っている騎士の1人は龍だったのか…

それに、麒麟まで現れるとは……

鳳凰に龍、それに、麒麟…

まさか、神獣達がしゃしゃり出て来るとは…


これも、神獣と心を通わせていたという、あの瑠璃姫の母親・沙羅王妃の影響か…

これは厄介な事になったわね…」

暗黒大蛇「はい…

その上、“ヴァイオレット・パール”が結界を張り、それを奪って来る事もかないませんでした…

本当に申し訳ございません…」


闇の魔女「…まあ、いいわ。
姫を守っている騎士達の正体が神獣だと分かっただけでも大きな収穫よ。

でも、困ったわね、あの“ヴァイオレット・パール”がなければ、あの方の完全復活は望めないわ…」


と、その時…!


?「お前にしては珍しく苦戦しているようだな、闇の魔女よ…」


闇の魔女「…!

ルシファー様!」


そこには、漆黒の、背まで長いストレートパーマがかった髪に、漆黒の布を身にまとい、背には漆黒の悪魔の羽根がある美形の男が立っていた!


ルシファー「か弱い人間の姫1人に何をそんなにてこずっているかと思えば…
なるほど、神獣共が現れたというわけか…」


闇の魔女「寝ておられなくて大丈夫なのですか?
復活したとは言え、まだ体が本調子じゃないのでは…?」

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