好きの原点
[最終章 決断](1/3)
その夜、洋平にすべてを話した。
病気の事、夫婦の事、浮気の事、すべて隠すことなく話した。
銀ちゃんのことと、翔くんの初恋の話しは別にして。
洋平は、
「やっと話してくれた。僕も頼りないけどさ、少しは頼ってよ。一人で考え込まないでさ。」
いつもママ、ママって離れなかった小さい頃から考えられないほど、成長したんだな。
「で、どうする?離婚してもいいよ。僕が妹と母さんを守るよ。」
「一度お父さんと話してみる。」
「わかった。結城先生やマスターに相談してみたら。先生も心配してたから。」
結城先生と聞いて、顔に少し熱を感じた。
(マスターが変なこと言うから。)
少しの間翔くんが結城先生だとは知らずに、ドキドキしていた自分が恥ずかしかった。
(今度からどんな顔して会えばいいのよ。)
自問自答して更に顔の熱が上がった。
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