奇妙で奇怪なファンタジーな創話
8[☆祖父☆](1/5)
☆訪問者☆

Mさん宅は、夫婦、一男一女から成る家族構成・・・子供は3才、小学高学年の二人。
下の子は片言の言葉で色々なことに興味を示すようになり・・・ある日のことでした。

お住まいは、流行のメゾネット形式の3DKの間取り…階下に玄関ドアがあるそうです。

家賃は5万ほどで相場からややお値打ちという程度で、生活は一見順調なようにみえました。


時折に下の3才の子がおかしなことを云うそうです。

階段を指差して・・・「まんま、マンマっ。。。」 その顔は恐怖に引きつった形相で、お母さんが抱きしめると、なんとか治まります。


「ときどきね、幸子ったら、ドアの方を見て泣くのよ、それも物凄く怖い顔で…」


「ただのぐずりだろっ」


亭主の明雄はぶっきらぼうに答えます。



明雄は・・・疲れたから先に寝るよ、と言い残し、妻、恭子の云うことに耳を貸そうとはしません。




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