〜欠落者と○○〜
★[3話](1/3)

 午後六時が過ぎたから、今日の生徒会の活動は終わりを告げる。

「タレパンダ、各部活への予算案は来週までに作ってね。橙希も新入生歓迎会のプログラムの作成を来週までによろしく。じゃあ今日は解散」

 杏花が挨拶をして終わった。
って最後まで僕はタレパンダ扱いなんですかいッ!?

「変なコトを考えないのヘタレパンダ」

「ヘタレパンダって言うな!!」

 僕の心を読んだかのように杏花はそう言った。タレパンダよりヘタレパンダの方が酷いと思う。
まぁ、どちらも酷いあだ名であることには変わりないんだけどさ。
あぁ、僕はいつまでこんな扱いを受けるのだろうか?

「いいじゃない。今更タレパンダもヘタレパンダもほとんど変わらないわよ。それに、タレパンダはヘタレパンダをちょっと省略しただけなんだから」

 杏花は呆れながら、当たり前のことを言うかのようにそう言った。

「僕にとってよくないんだよッ!!」

 僕は負けじと言い返したけど、杏花は何も反応せずバックを持って生徒会室からさっさと出ていってしまった……。
ちくしょう、いつか見返してやるぞ。

「巧、そろそろ寮に帰るよ」



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