徐々に尚の本性が見えてきた3ヶ月目。
私はバイトをしていて月3万くらいは稼いでた。
それを知った尚はデート代を出さなくなった。
ご飯行ってもさっさと自分は出口直行。
喉乾いたら自販機の前に立って私に手を出し「ん。」でジュース代よこせと。
友達がいる前ではそんなことは絶対にしない。
むしろ逆で「出してやるから出さなくていーよ。」
他の人が「いい彼氏だな〜」と言えば素晴らしいドヤ顔。
3ヶ月半ば過ぎた頃には美容院代までせびられるようになった。
メールにて。
尚「明日髪切る!」
私「そっか、行ってらっしゃい。」
尚「5千円ちょうだい!」
私「は?なんで?」
尚「だから髪切るから!」
私「そういうのって親に言うもんじゃないの?」
尚「元カノは出してくれたのになぁ〜。なんかガッカリだなぁ〜」
この頃になるとやたら元カノを出してくるようになった。
朝モーニングコールをしてと言われてしなければ元カノはやってくれたのに。
お菓子買ってあげなければ元カノは買っといてくれたのに。
カチンときて
「じゃあ元カノに出してもらえば?」
と送信して私は電源を落とした。
私は3兄妹の末っ子で親からしょっちゅう比較されていた。
だから比較されるのが嫌いだった。
なのにそれをずっとやられ別れを考え始めた。