おかえり
[第5話](1/22)
◎ 第5話
預かっていた鍵で静かに扉を開けた。
電気を点け、鍵を元あった場所へと戻す。
もちろん、仕事に集中出来るはずもなく。
小テストを作っていると見せかけ、椎名の心配ばかりしていた。
明日は小テスト出来ないかな。
生徒の嬉しそうな顔が浮かんできやがる。
日が暮れる前に、と残業もせず定時で帰ってしまうほどだ。
寝ているだろう、そう思って足音を立てないようベッドに向かう。
やっぱり眠っていた。
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