おかえり
[第3話](1/30)
◎ 第3話
「え?そんなことある?」
静かなカフェに、杏彩の声が響く。
日曜日なのに、時間が時間なのかひと気を感じられない。
杏彩の前には大きなパフェ。
杏彩の顔を見る私の視界を邪魔する程の高さがある。
「渚も食べな」
「あぁうん、ありがと…」
差し出されたもう1つのスプーンを手に取り、今にも溢れそうな生クリームをすくった。
「生徒にご飯作ってもらうって…ブフッ、なにそれ……」
笑いを一生懸命我慢しているのか、顔を赤くして口元を隠す杏彩。
ブフッて聞こえたぞ、ブフッて。
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