おかえり
[第3話](1/30)


第3話

「え?そんなことある?」

静かなカフェに、杏彩の声が響く。

日曜日なのに、時間が時間なのかひと気を感じられない。

杏彩の前には大きなパフェ。

杏彩の顔を見る私の視界を邪魔する程の高さがある。


「渚も食べな」
「あぁうん、ありがと

差し出されたもう1つのスプーンを手に取り、今にも溢れそうな生クリームをすくった。


「生徒にご飯作ってもらうってブフッ、なにそれ……


笑いを一生懸命我慢しているのか、顔を赤くして口元を隠す杏彩。

ブフッて聞こえたぞ、ブフッて。


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