D - f o e


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love lover lovest




「うー…あーあああ…」


ごつんと額を机にぶつける。
すると ふ、と目に入った「love」という英単語。


−確が好ぎとが好む゙だったよなー…


そんなことを思いながら眠りに誘われ、徐々に閉まる瞼。誰かが近づく音が聞こえるが目は開いてくれない。そしてその足音は俺の真横で止まる、しかしこれ以上目を開けていられない。

「……い……ってぇ!」


どうやら俺は殴られたようだ。完全に目が覚め真横を見上げれば


「あ、せんせーだ。」


俺が密かに想いをよせている先生で顔が弛む。
弛みきった顔でへらっと笑いそう言えば先生の眉間に皺が寄る。


「補習中、ですよね?確か。」


先生は笑顔で訊ねてくる。
俺のために笑ってくれるなんて嬉しいよ先生。涙ちょちょ切れちゃうよ俺、ホントに。


「だってさー…わかんねーし。」


そう言ってプリントをシャーペンでこつこつとつつく。


「……どこ?」


はぁ…と小さくため息をついて前の席に座りプリントを覗きこむ先生。

「…ん、ここ。」


そんな先生にドキドキしながら指したところは丁度「love」のところで先生を見てみるとこちらを訝しげに見ていた。


「……なに?」

「羽波くん、何歳?」


何をそんなに険しい顔をしているのか、と訊ねてみれば年齢を尋ねられた。

キョトンとしながら「17歳だよ?」と答えれば頬っぺたをむぎゅうううと引っ張られて、痛い。

俺の目が涙目になってきた頃、小さくため息を吐いた先生は説明を始める。


「これは基本型の『love』。比較するときには比較級、一番を示すときは最上級にするんだけど…えー、っと例えば…」


俺にも解るように簡単な言葉を選んで説明してくれる先生のお陰で俺にも理解することが出来た。


「あ!わかった!」


そう言えば険しかった先生の顔が弛み「そっかぁ…」と嬉しそうに笑う。

そんな先生がやっぱり可愛くて



「せんせ、」

「……?」

「love lover lovest だよ」

「…???」



いきなり呼ばれてキョトンとする先生にそんなことを言ってみた。



− − − − − −




▼作者の呟き
 結局理解したようで理解してない
 羽波くんなのでした(笑)
 羽波くんは最後「愛してる」って
 言いたかったんですきっと、多分。





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