昔に戻れたら

[親友タッキー](1/14)
地元の最寄り駅に着く頃には15時を回っていた


長旅もひとまずここまでである


新幹線が止まると、乗客はぞろぞろと車内をあとにしていく


私もボストンバッグを持ち、新幹線を降りた



(涼しい……)



一歩外に出てすぐに思った


あっちの7月とは全く違う


湿ったような空気もなく、暑すぎる訳でもない


あっちだと半袖でも我慢できないほどだ


エスカレーターを下り、「東口改札」と書かれた改札口へ急ぐ



「…なしえ?」



改札を出てすぐ声をかけられた


見ると、カーキ色の七分丈パンツにフリルの付いた白いブラウスを着た女性が軽く手を挙げている


面影はばっちり残っていた



「待ってたよ!おかえり!」


「た、タッキー…!?」


「そうだよ!」


「わぁ、久しぶり!!高校卒業以来じゃない!?」



私はすぐに彼女に近づいた

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