デスゲーム
[第3ゲーム](1/8)
ーーー奈々ーーー

私は泣き続けていた。
祐介が死んで、約2時間。
涙が枯れないのが不思議なくらいだ。
そろそろ枯れてもおかしくないのに、後から後から湧いてくる。
何人かの友達が背中をさすり続けてくれているが、落ち着く事なんて当分出来そうにない。
認めなきゃ!そう思うほど喪失感は広がり、涙が出る。
ふと、祐介が死んだ直後に端末に入った運営からのメールを思い出した。
だが、見れる様な精神状態じゃない。
それからまた、1時間程泣き続けた時、みんなの意識が突然途切れた。
私以外、全員だ。
確信した。
これは、第3ゲームが始まったのだと...
でも、関係ない。
そんなことを思うほどにショックを受け、また、泣いてしまう。
こんな私を好きだと言ってくれた祐介は、もういない。
私の好きな人は、もういない。
例え今、第3ゲームの、あの空間に行っても、もう、私の会いたい人は、いない。
もう、2度と会えない。
2度と声が聞けない。
2度と触れられない。
2度と、笑った顔が見られない。
大好きなあの笑顔も、あの優しさも、もう、2度と.....


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