逃げないと犯される
[2日目 知った時には始まっていた](1/17)

次の日、私はいつものように眠たい目を擦りながら学校に向かっていた。
今日は確か2限に小テストがあったはずだ。さっさと学校行って復習でもしとかないとな・・・。

風香「おっ?発見ー!」

前方にクラスメートを発見した。

風香「おっはよー!」

「あ、えっ!お、おはよー」

なんだ?
彼女にしてはぎこちない挨拶のように感じた。体調が悪いわけではないようだ。
しかし、どこか様子が可笑しかった。
なにかを隠している。そんな素振りを感じたのだ。
そして、ふと彼女の数字を見るとあることに気づいたのだ。

風香「あれ?」

(ドキッ!)

風香「確か昨日見た時は「7」だったよね?なんで今日は「9」なの?」

「あ、あ、本当だね!なんでだろうね?」

可笑しい。
明らかになにか隠していることが顔に出ていた。なにかバレてはいけないこと。そんな風に感じた。

風香「どうしたの?さっきから変だよ?」

「そう?私はいつも通りだけど・・・」

演技下手くそか!
絶対何かあったようなセリフでしょ!

風香「ん?」

数メートル先に男3人でじゃれ合いながら歩いているひとの中に見覚えのある人物。
あれって確か、この子の彼氏さんだよね。
彼氏さんの頭の数字には「12」と表示されている。
昨日の時点では「10」だったはず・・・。

風香「ねぇ、あんたの彼氏も数字が」

「ごめん!私、本当に何も知らないから!」

そう言うと彼女は走り去ってしまった。

風香「あらら行っちゃった・・・」

下校するまでは2人の頭の数字は変わってなかった。でも今日、数字が変わっており、彼女の様子も可笑しかった。

風香「うーん気になる・・・」








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