とりあえず一緒に住みました
○[14](1/20)





侑弥からプロポーズをしてもらってからあたしの左薬指には指輪が輝いている。



その指輪を眺めるたびに幸せな気持ちになる。



「また指輪みてにやけてんの?」


「うん、これはいつまでもにやけてられる」



隣で侑弥がパソコンで何かをしていたけど、そんなあたしに声をかける。



この指輪にあたしの幸せがたくさん詰まっている。




「1回はマジで諦めた、でもこうして花蓮と結婚できて幸せ」



「あたしも」





あれから籍を入れる日や結婚式についてたくさん話をした。



そして目安としての日を決めることができた。







「そう言えば、花蓮の家族にあいさつしたいんだけど」


「おじいちゃんとおばあちゃんしかいないよ?あ、あと弟がいる」


「そう、ちゃんとあいさつさせて?」


「いいけど…」




なんか挨拶するってなると本当に結婚するんだなって実感が湧く。



弟に連絡をすればすぐに返信が来て、電話までかかってくる始末だ。



そんなに驚いてあたしの結婚が意外過ぎるのか。ちょっと失礼じゃないか。




おばあちゃんにも連絡して、今度の週末に実家に帰ることになった。



おばあちゃんもおじいちゃんもとっても嬉しそうな声でおめでとうと言ってくれた。















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