とりあえず一緒に住みました
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それから侑弥はすぐに森さんに話をしに行き、クラブをやめた。



「おはよう!」


「あぁ、おはよう」



すっかり見慣れた彼のスーツ姿。


髪型もあのころは前髪が下していて長めの髪だったのをさっぱりとカットして前髪を上げている。



朝起きて夜には帰ってくる、とっても規則的な生活に変わった。




「お弁当、」


「ありがとな、じゃあ行ってきます」



すっかりサラリーマンが板についている。


毎日お弁当を作って見送ることにも慣れてきた。











「お疲れ〜」


「わぁ、紀子どうしたの?」


「委員会だよ、花蓮終わった?」



終わったよ、と答えれば飲みに行こうと誘われた。








「付き合った?」


「ぶっ、ちょっと、急に聞かないでよ!」


「うわ、汚いな〜その反応はまだね」



まだだよ、莉奈といい紀子といい、あたしの顔を見るたびに同じことを聞かないでよ。


まだ付き合ってないよ、まだ。








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