とりあえず一緒に住みました
○[6](1/17)
「え、」
縮まった距離をもとの距離に戻す。
大きな目を見開き、俺を見つめる花蓮。
…すげぇ顔。
「す、好きって…?」
す、好きって…?ってお前は中学生かよ。
いままで男として見てないと言われたから、散々意識してもらおうと思っていた。
でも手は出さないといった手前、大切にこの関係性を築くためになにもしなかった。
でも、もうやめだ。
いい加減俺を男として意識してもらいたい、好きになってもらいたい。
だから、俺はもう遠慮するつもりはない。
「花蓮のことが好きなんだよ
だからいい加減俺を男としてみてほしい、意識してほしい」
そう言えば赤くなる顔。
そして、自分の飲んでいたグラスを手に取り、手早くピスタチオの殻を手に取って、
「寝る!おやすみ!」
テンパっていても、律儀に片付けだけはしていくみたい。
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