-犬村 湾という男(1/9)
ー20分後ー
鷲宮「んー・・・・やべぇな。
迷った」
営業課ってどこにあるんだよ。
さっきから誰にも会わねぇし....やっぱりさっきの道を左だったのか?
鷲宮「あーあ....何か面倒臭くなってきたな....。もういいか別に....」
鷲宮が溜息を吐きながら
その場に腰を下ろしていると。
鷲宮「・・・・・・・・ん?何だ?」
鷲宮の目の前を小さな犬がチョコチョコと通り過ぎていった。
フワフワの白い毛に覆われた可愛らしい子犬が。
鷲宮「・・・・は?な、何だ?迷い込んできたのか?」
社員の誰かの飼い犬ってワケでもなさそうだな....。
首輪もしてねぇし.....。
鷲宮「あー、もうっ!何なんだよこの会社は!」
鷲宮は仕方なく、その子犬を捕まえ、抱きかかえた。
鷲宮「なぁ、お前....勝手に入ってきたらダメだろ?ちゃんと飼い主のところへ帰れよ?な?」
と。
よく見るとその子犬の胸辺りに『犬村』と書かれた小さいネームプレートが付いていた。
鷲宮「あはは!何だよ、お前。名前があったのか!犬村かぁ〜。変な名前だな!」
「
変な名前で悪かったな、ブス」
鷲宮「・・・・・・・・・・・・」
喋った!?
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