◎[2.たくみとのぞみ](1/60)
2.たくみとのぞみ
「俺、好きな子に振られてん」
目の前の彼は何事もなかったかのような口調で話し出す.
何事もなかった
というよりは、当たり前の結果に納得しているようでもある.
「ふーん・・・」
私はコーヒーカップに手を掛けながら、言葉を濁した.
視線の置き場に困り、カップ内の水面に写る自分の顔に目を向ける.
相変わらず
かわいくない.
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