調教師の夜V
[love……](1/20)

海里さんに抱き抱えられて、あたしは、海里さんの部屋に連れて来られた。


少し前に入浴したであろう、まだ、暖かいバスタブに、あたしはシーツを剥がされて沈められる。


あたしは、バスタブに身を委ねて、火照る体と快感に震えていた。


体が……変……。


まるで、お酒を飲んだみたいにふわふわしてる……。


『愛理…』


ーー……えっ……?


海里さんは、自分もバスタブに入ると、ゆっくりとあたしの体を起こして抱きよせた。


『……っ……ハァ……』


『媚薬は、何を使われた?』


『……知らない……でも…翔磨さんに…使われた物より…3倍だって……言ってた……ん…っ……』


さっきは、少しおさまったかと思ってたのに、体の疼きが、またあたしを襲う。


『愛理』


海里さんは、あたしの顎を持ち上げて唇を重ねた。


『んっ………んんっ……ふっ……』


体がピクッと震え、甘い吐息がもれる。


だ……め……。


だって…あたし……伊吹さんと……。


『やっ……やだっ……』


あたしは、海里さんの胸から離れて、下を向いた。


あたし……伊吹さんと………。


そんな事が頭をぐるぐるまわって、海里さんを拒む。


『オレを拒む事は許さない』


『あっ……やっ……やだ……』


媚薬で思うように動かない体を、海里さんの指が体のラインにそって触れた。








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