致死率30%:[距離を縮めたい。](1/11)
日曜日。
天気は晴れ。
雲一つ無い青空だ。
そんな最高の天候の中、俺は。
俺「香水...オッケー。ケーキは...河野さんの好きなモンブラン。・・・・よし。大丈夫」
河野さんの家の前にいる。
見た目は普通の一軒家。
どこにでもある家だ。
確か河野さんは一人っ子だったはず。
俺「・・・・・・・・ん?」
あれは.....犬小屋か?
犬なんて飼ってたのか。
意外に可愛いとこある..........
俺「・・・・いや、ちょっと待て。あれ犬じゃねぇ...」
何かオッサンが首輪に繋がれてる!!
俺「あ...あの。何をしてるんですか?」
河野父「ん?君は...もしかして太一君か?どうも。
玲の父です」
俺「・・・・・・・・・・・・」
お父様あああああああああああああああああああああああ。
河野父「いやぁ、玲を怒らせてしまってね。こんな風にされてしまった」
俺「えぇぇ...一体全体何があったの...」
河野さんのお父さんは俺の顔を見ると優しく笑った。
河野父「・・・・・・・・
ありがとう」
俺「・・・・・・・・え?」
河野父「君と一緒にいたおかげで...玲は笑顔が増えた。前よりもずっと感情を表に出す様になった」
俺「いや....そんな」
河野父「僕は嬉しいんだ。・・・・昨日もずっと君の話をしてくれてね。楽しみで眠れないと言っていたよ」
俺「・・・・・・・・そうだったんですか」
よかった。
これは美味しくモンブランを食べれそうだ。
俺はお父さんに軽くお辞儀をして
インターフォンを押した。
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