彼女はどうしようもなくゲスで、どうしようもなく無慈悲だった。

+ゲスは死んでもゲスなのだ(1/6)



ーーーそして。


石野「はぁ...はぁ...。やっと...着いた」


女将「いらっしゃいませ。あら?もしかして...遅れて来ると言われていた...」


石野「あー、はい。そうです。先に3人着いてますよね?アレの連れです」


女将「あ、そうなんですか。お先に着かれた方達は今お夕食を召し上がっていますね


石野「・・・・・・・・・・・・」


ほーう?成る程ね。よーくわかったよ。


僕は女将に案内されると

扉を挟んだ向こうから賑やかな声が聞こえてきた。


石野「ぜっったい許さん....」



ガラッ


石野「ゲス沢さんっ!!今日という今日はマジで....」



パァーン!


怒鳴ろうと勢いよく入った僕の目に映ったのは。


クラッカーを鳴らす3人の姿だった。



石野「・・・・え?ちょ...これ」


戸惑う僕にゲス沢さんは歩み寄り

ソッと手を握った。


ゲス沢「お誕生日、おめでとう


石野「・・・・・・・・えっ」


悪童「なーに照れてんだよ!石野っ!」


浦川「ゲス沢さんが提案してくれたのよ?サプライズで祝ってあげよう、ってさ」


石野「え...じ、じゃあ...あの時僕を違う駅で降ろさせたのは...」


ゲス沢「えぇ、そうよ。先に旅館に行って、サプライズの準備をする為」


石野「・・・・・・・・ゲス沢さん。悪童君...浦川さん...」


ゲス沢「本当におめでとう。石野君」



石野「・・・・・・・・ははっ」


僕は...勘違いをしていた。


勝手に1人で、バカみたいにゲス沢さんを悪く思ってしまった。


違う。


バカは僕だ。


だって...だってさ。


こんなにも最高の仲間が側にいるじゃないか。

それに気付かないなんて...僕は...。


ゲス沢「さぁ、石野君。美味しいご飯を食べましょう?ゲヒヒ」


石野「うん。・・・・あのさ、1つだけ言わせて?」


ゲス沢「えぇ。いいわよ」







石野「今日....誕生日じゃねぇよ!!



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