●[自分の正義](1/11)
校長室のソファーに校長そして担任、向かい側に涼と母親らしき人が座っている。
突然入ってきた私に視線が集中した。
「何だね、急に」
「なんでココに……?」
震える手を必死に握りしめ口を開いた。
「高崎先輩は、悪くありません」
しかめっつらの校長の顔が余計厳しくなった。
「どういう事だね?」
「先輩は私の為に……」
「明日香、やめろっ!」
急に涼が大きな声を出し話しを遮り立ち上がると、私の腕を引っ張りその場からつれ出そうとドアに向かって歩き出した。
「涼、離して」
振り払おうとするが全くかなわない。
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