ただこの一瞬を生きたくて
○[ひずんだ心](1/13)

「仲良くしよーぜ。その方がお互いのためになるからさ」

ジリジリ近づいて来る男達と一定の距離を保つ様に後退りしても、部屋の広さなんてたかがしれている。

背中にひんやりした壁が当たり、もう逃げ場はない。

男達の笑顔が不気味だ。

1人の男が私の腕を掴むとそのまま床に押し倒した。

「イヤ、ヤダ!」

ジタバタと手足をばたつかせると、頬を殴られた。

「ヒデー」

「これくらいしておいた方が静かになっていいんだよ」

一気に体の力が抜けた。

「ほら、大人しくなっただろ」

もう1人の男が私の腕を頭の上で自由を奪った。

殴った男が私の上に馬乗りになると、制服のボタンを外していく。

殴られた頬がジンジン痛み、もう抵抗する気もなくなった。




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