恋愛小説短編集

Unexpected(3/6)
思わぬ形で実ることもあるらしい。

「んぁっ、あっ、あんっ、あっ、あぁ……っ!」

ダメだとわかっているのに、俺は夢中になって腰を振っている。ぱんっ、ぱんっ、と大きな音をたてて肌を打ち付けて、欲望のままに奥を突きまくった。

「あぁっ、いっちゃう、いっちゃう……っ!」

ふるふると首を横に振る凛が叫ぶようにそう言うと、ぎゅうっと締め付けられ、彼女の下半身が震えたのと同時に俺も息を飲んで膣内に熱いものを吐き出した。

「……っ!」

その直後に、はっと我に返りすぐに引き抜くと、中からは白いものがどろっと流れ出て、たらりと床に垂れていった。

「……っごめん……凛、ごめん……」

自分がしてしまったことの重大さに今更になって気付き、ただ謝ることしか出来ずにいると、凛は息を整えながらこちらに体を向けてきた。

「先輩……」

頰に手を伸ばされ、彼女が俺を見つめる。

「今度は、顔見てしたいです……」
「……え、りん−−……!」

首に腕を回され、抱き付かれながら、ちゅっ、ちゅっ、と啄むようにキスをされている。

「……っは……っ」

口を開けるとぬるりと舌が入ってきたから、嘘だろ、と思いながらも抗うわけがなくて、凛をソファに押し倒した。








「あんっ、あっ、きもち、い……っあっ、せんぱい、きもちいいよぉ……っ」

泣きそうな顔で、凛が俺の下で体を揺さぶられている。

ーーわからない。好きな人いるんじゃなかったのか?なのになんで抵抗しない?それどころか凛の方からキスしてきただなんて。

単純にセックスが気持ちいい?相手は俺じゃなくても良かった?

とか色々考えてはみるけど、でもそれよりもこっちも気持ち良くて、好きな子を抱いてることが信じられなくて、夢みたいで、夢ならいっそ抱き倒したいとかバカみたいなことを思ってる。

「はぁっ、はぁ……っ」

気持ちいいって言ってくれてるのに余裕がなくて、俺は無言で腰を振る。

ソファに押し倒してから凛の服を捲ってブラジャーをずらして胸を出すと思っていたよりふくよかな膨らみが現れて、それにも興奮してしまった。

(揺れててエロい……)

俺が動く度に、形の良いそれがゆさゆさと上下に揺れている。どうせならもっと感じて欲しいから、揉みしだいて、乳首を舐め回した。

「せんぱい……っ」

頰をピンク色に染めて俺を見る彼女が最高にやらしくて、口を開けた状態で舌を絡ませてキスをした。そしたら凛が俺の首に腕を、腰に足を回してきたから、彼女を抱き締めながら素早く
肌をぶつけていった。

「あ、あっ、せんぱい、また、またいっちゃう
……っ!」


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