恋愛小説短編集

Unexpected(2/6)
思わぬ形で実ることもあるらしい。

(紐……)

白いショーツからは紐が垂れ下がっていた。するするとそれを引っ張って解いていくと、いとも簡単に肌があらわになっていった。

「……っあ……っ?」

何が起きたのか、といった様子で起き上がった凛が、ソファに手をついて後ろを向く。

でも、もう遅い。もう俺はとっくにおかしくなってる。

後でどうなろうとも、自分を抑えることが出来なくなっていたのだから。

「あ……っ!せ、せん、ぱい……っ?」

凛のお尻に両手を添え、れろっ、と割れ目に舌を這わせていく。

「ん……っ!」

凛はびくりと体を震わせている。突然こんなことをされて、怖がっているかもしれない。それでも、俺は舌を動かすのを止めようとはしない。

ちゅっ、と唇を押し当てたり、膣の入口に舌を挿入しながら、突起にも刺激を与えていく。次第に中からはぬるぬるとした温かいものが溢れてきたから、それを舐め取りながら指での愛撫も始めた。

「あ、あ……っ」

ぐちっ、ぐちっ、と音がたつくらいには濡れていて、滑りがいい。でも絶妙な引っ掛かりがあって、ここに挿れたらーーと想像したら下半身が熱くなっていくのを感じた。

凛は無意識だろうけど足の幅がどんどん広がっていって、結果的に俺が舐めやすく、触りやすくなっている。

「はぁ……っ」

一度指を引き抜いて口の周りについた愛液を手で拭うと、指を二本に増やし、再び膣内へと挿入した。

「うぁ……っあ、やぁ……っ」

指先に当たるザラザラした感触をなぞるように、素早く動かしていく。反応は良くて、凛は頭をソファに押しつけて身をよじらせて感じていた。こっちからは彼女の表情も指が出たり入ったりしている様子も丸見えで、興奮でどうにかなってしまいそうだった。

「だめ、だめ、せんぱい……っいく……っいく、いっちゃう……っ!」

弱々しく囁く言葉は段々と大きくなっていき、凛はがくがくと足を震わせると、びくんっ!と体を揺らし、同時にサラッとした透明な液が勢い良く噴き出し、潮を噴いて達したようだった。

「はぁっ、はぁっ、はぁっ……」

ポタポタと水滴が落ち、床に小さな水たまりを作っていく。

ーーどうせもう戻れないなら、いっそ最後まで。

俺は自身を取り出して、凛のひくつく割れ目を左手で拡げて、そのまま中へと押し込んでいった。

「−−あぁ……っ」

根元まで沈めていくと、凛は体を仰け反らせて甲高い声を出した。

「あ……っ、あっ、んっ」

腰を掴んで、遠慮なく肌を打ち付けていく。

(何やってるんだ、俺は……こんなの無理矢理と変わらない……)

そう思うのに、俺は凛の腰をがっしりと掴んで体を揺さぶり続けている。凛の中が愛液が弾け飛ぶくらい濡れていて、艶かしい声で喘いで、潤んだ目をこちらに向けてくるからーー

(止まらない……っ)



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