Psychopath lover's
[ヘビースモーカー](1/6)
僕の好きな人は1日に煙草を三箱吸う。
僕がどれ程心配してもやめない。
だから、いつも僕らのキスは煙草の味がする。
激しい噛みつくようなキスも甘くとろけそうなキスも苦くて切ない後味がする。
だけどそれが嫌なことはない。
それは僕が貴方を愛しているから…。
貴方のゴツゴツした細い指が僕の頬に伸びたらそれは僕を求める合図。
そして、噛みつくように激しく甘いキスが始まる。
僕の口内に侵入する熱い舌が呼吸する術を奪う。
苦しくて歪む僕の表情を貴方は恍惚とした顔で見てゆっくりと僕の首を絞める。
「うっ…くっ…あがっ」
「なぁ…さや苦しい?」
僕が苦しんでいるのを見てわかっているのに確かめてくるのは毎回の事。
僕は口の端から涎を垂れ流しながら弱々しく呻くことしかできない。
満足したら解放される。
一気に空気が肺に流れ込んでむせる僕を優しく抱き締めてくれる。
だから僕は苦しいけど耐えることができる。
「げほっ…げほっ…かはっ…すきっ…けほっ…だよ。愁」
僕を抱き締める愁がたまらなく愛しくて必死に言葉を紡いだ。
愁は嬉しそうに笑って僕の首筋に口をつける。
背筋にゾクリと甘い感覚が稲妻のように走る。
こうやって愁に抱かれるのは幸せなんだ。
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